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2005.05.24

大徳寺 塔頭 興臨院(こうりんいん)

20050516_01 20050516_02 20050516_03 表門を潜ると、切石と自然石を組合せた延べ段(のべだん)が、参道と建物の領域をわける構成に配され、参道に異なるリズムを与える。
シンプルな構成だが意味はある。空間の移り変わりが心地よい流れを演出し、寺を訪れた人々を奥へと誘う。

方丈の北東側に茶室、涵虚亭(かんきょてい)がある。四畳台目隅板、中柱出炉下座床の洞床の茶室。1928年(昭和3)山口玄洞の建立。決して歴史のある茶室ではないが、古田織部好みで「侘び」の中に気品ある華やかで開かれた雰囲気を醸し出す。

物の価値は、歴史だけでは理解出来ない。「歴史」というブランドを取っ払って素直に見ると浅い物でも素晴らしい物はある。

夕刻、涵虚亭でスケッチをしていると、「熱心だね」案内係の男性が、声をかけてきた。 「貴人口から入り込む柔らかい光の中で、洞床を見てみたいんです。」って無理な注文。 少し考えた顔で辺りを見渡した男性は「今誰も居ないから入っちゃいな」約10分あまり誰も居ない涵虚亭で、腰を下ろしゆっくりと茶席を味わう。

素敵な空間の出会いは素敵な人との出会い。笑顔で興臨院を後にした。

DSC050516_p50 マイフォト:050516_大徳寺 塔頭 興臨院(その他の写真)


DSC050516_s50 マイスケッチ:050000_スケッチ(その他のスケッチ)


創建:太永年中(1520年)畠山左衛門佐義総が仏智大通禅師を開祖として創建。以後 畠山家の菩提寺。畠山家没落後、前田利家により再建。以後前田家の菩提寺。
宗派:臨済宗 大徳寺派
建築:表門・唐門・方丈(1533年再建 禅宗方丈建築)茶室(涵虚亭)
庭園:方丈前庭(蓬莱形式枯山水庭園 1975年年資料を基に中根金作が復元)
拝観 : 通常非公開(春・秋、特別公開)


mapion_logo Mapion:京都府京都市北区紫野大徳寺町




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コメント

光と影が織り成す見事な空間を
こんなにも素敵な写真として残された
アツマサさんのセンスに拍手・・♪ハ(^▽^*) パチパチ♪

投稿: mackey | 2005.05.24 22:40

とくに右の写真、気にいりました。
光と陰の永遠なるテーマ
こういうの好きだなぁ

リンク関西の旅に貼っておきます。

投稿: 松風 | 2005.05.24 23:08

アツマサさん、こんばんは!
随分前に、お茶の先生と茶室についてお話ししたことがあります。
私はお茶席ではいつもいっぱいいっぱいで、茶室そのものを楽しむ余裕がないと(苦笑)
先生には、「わからなくていいから、とにかく見なさい」って言われました。
そうすれば見えてくるものもあるし、出逢いもあると・・・。

アツマサさん、まさに出逢ってらっしゃいますよね!
建物自体もそうでしょうし、光と影の織りなす瞬間もそうでしょうし、お話された方とも・・・。
そんなステキな出逢い、私も経験できるようになりたいです♪

投稿: モヨコ | 2005.05.25 01:30

mackeyさん>
建築空間における演出効果は「光」だけなんです。
光が、物に質を与え空間の質を決定する。
日本の建築は、外部の気配を内部に入れ込むように、繊細な建具が使われていますよね。茶室に入る光は本当に淡く美しいです。

松風さん>
「関西の旅」リンクありがとうございました。
自分が素敵だと思った事を共感していただけると本当に嬉しいです。
「光と陰の永遠なるテーマ」そうですね。西洋と日本では光の捉え方が異なりますよね。右の写真は西洋的なはっきりとした光を捉えています。
私は、日本の淡く形にならない光の演出が好きです。まさに「陰翳礼讃」

モヨコさん>
私は、一つの寺院に行くと開門から閉門までずっと居ます。
とにかく長い間、一日一寺。時間がもたらす演出をゆっくり眺めています。
まだまだ、知識も感性も未熟ですから、少しでもゆっくり見る。
すると確かな物が見えてきます。そんな空間との出会いに感動します。
その中で、よくいろんな人に声をかけてもらいます。
そんな出会いを大切に、一日一寺。
茶室は建物であると同時に行為の場所。建物をだけを捉えちゃ本当の良さは見えてこないって思いまして。近々「茶道」を習いにいく事にしました。

投稿: アツマサ | 2005.05.25 10:55

はじめましてpitと申しますm(._.)m
馬先生のブログからワープして参りました!
それにしても、すごいブログですね。建築にも興味はあったので、出会えたことが嬉しいです!
私の京都で嬉しかった思い出は幾つかあるのですが、その中のひとつを。
「池野大雅」美術館訪問の際のこと。隣のお蕎麦屋さんがおいしいんだよ~と、京都へよく出かける知人に聞き、お蕎麦をたいらげ、いざ、美術館へ、「あれ??」鍵がかかっている。折角だから、お蕎麦屋さんに訊いてみよう!
「あのぉ、お隣は休館なのでしょうか?」すると・・・・・・「ちょっとまって、あけてくるからね。」ななななんと!私のために美術館をあけてくださったのでありました♪自分だけの美術館なんて贅沢!!感動しましたv(*^_^*)v

カキコ、一見でこんなに長くしてしまい、失礼いたしました。感動は分かち合いたいほうなので
。また、ゆっくり拝見したいと存じます。
今後とも、よしなにm(._.)m

投稿: pit | 2005.07.23 10:41

■ pitさん>
はじめまして、コメントありがとうございます。素敵な出会い、大歓迎です。
まだまだ勉強不足で、表現する事の難しさを日々感じながら、マイペースに記事を投稿しています。自分の体で感じた素敵な空間を少しでも素直に表現出来るようこれからも頑張って行きたいと思います。

「都にはそうてみよ」まさに都人との素敵な出会いですね。
この出会いを大切にこれからもよろしくお願いします。

投稿: アツマサ | 2005.07.26 05:54

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