大徳寺 塔頭 高桐院(こうとういん)
朝明けの高桐院を訪れる目的は他にもある。極稀に住職の気紛れで唐門が開かれる。期待に胸を躍らせ表門を潜るが今日は閉じている。高桐院参道の真の魅力は、唐門が開かれた時初めて理解出来るからである。
現在、特別な場合を除き寺院に参拝する時は庫裏玄関より建物に入るようになっている。 庫裏は、住職が居住する生活の場であり、そこに拝観口を設ける事は防犯、手続き等、利便性があるからである。しかし、本来参道を進むにつれ違和感無く境内へ至るには、唐門を潜り方丈に抜けるアプローチが理想的であり、参道と建物を繋ぐ唐門が利便性により閉ざされている事を残念に思う。
高桐院の唐門は、垂木が吹寄せ割り(二本おきに垂木を抜いた間隔)で繊細な線を描き、参道の軽やかな空間に馴染む。扉の奥には花頭窓(かとうまど)があり、障子から垣間見える風景の奥に「細川三斎・ガラシャ夫人」の墓塔として石灯篭がある。利休が愛したこの石灯籠は、秀吉から所望されるが、笠の一部をわざと欠いて傷物として秀吉の請を断り、利休の遺言で三斎に送られたものである。
花頭窓より石灯籠を眺める事はできないが、石灯籠の前面にある瓦葺きの小さな門が石灯籠の位置を暗示させ、参道の軸線が唐門を潜り、方丈を抜け、石灯籠に辿り着く。
つまり、参道の軸線上に石灯籠がある。高桐院の参道は、導入部分として在るだけではなく、空間を軸線上に繋ぐ大切な役割を果たしている。
このような、演出が施された参道の魅力を理解出来るのは、唐門が開かれる時だけである。
住職の気紛れ、今日は閉じている。次に訪れる時は唐門が開いている事を望む。
創建:慶長六年(1601年)細川忠興(三斎)が父細川幽斎の弟、玉浦紹宗を開祖として創建。
宗派:臨済宗大徳寺派
建築:書院(意北軒、利休の聚楽屋敷の広間を移築)茶室(松向軒・鳳来)
拝観 : 通常公開 9:00〜16:30 400円
関連人物 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
細川藤考、幽斎(ほそかわふじたか、ゆうさい)
細川忠興、三斎(ほそかわただおき、さんさい)
細川ガラシャ(ほそかわがらしゃ)
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コメント
高桐院、いいよね。
スキな場所やわ~
紅葉の季節にしか行った事ないけど、緑一色な感じもまた美しいね。
投稿: マミタ★ | 2005.07.26 21:36
アツマサさん、こんばんは。
よかった、間に合わせてくださったと、
これまた一方的に思わさせていただいてます(笑)
高桐院の参道、とても好きです。
建物もそれぞれに趣と静けさがあり、
いつまでもこの中にいたいような気分になってしまいます。
アツマサさんの静かで美しい高桐院、とてもステキです!
これからも楽しみに通わせていただきます。
蔭ながら応援してます!
投稿: moyoko | 2005.07.26 22:22
いつも書き込みありがとう。
この唐門までの直線が
たまりませんね。
スケッチがほんまいいですよ。
できればスケッチを
サムネイルではなくメインの画像にして
あとに写真をつければ
かなりいいのかと思いました。
投稿: 松風 | 2005.07.26 23:39
この唐門まで一直線の参道、緑の空間がとっても素敵ですね♪
写真上部の楓の葉の輪郭がすごくきれい〜*:・'(*⌒—⌒*)))
朝6時には撮影ですか!! さすがですね。
投稿: mackey | 2005.07.27 00:33
高桐院。
アプローチやばいよね~
又行ってみたくなったよ:)
投稿: yama@m | 2005.07.27 00:52
■ マミタ★さん>
今度、京都に遊びに来たときはゆっくり寺巡りでもしましょう。
季節によって様々な表情がある高桐院、今の季節は緑豊かで綺麗ですよ。
■ モヨコさん>
間に合ってよかったです^^モヨコさんのBlogでのコメント本当に嬉しかったです。モヨコさんとの素敵な出会いに感謝しています。
これからも、自分の体で感じた空間の魅力を、多くの人に共有してもらえるようなBlogを作って行きたいと思います。
この繰り返しがやがて自分の経験として、物作りの基礎となる事を信じて。
■ 松風さん>
こんばんは。アドバイスありがとうございます。
Blog制作にあたり、スケッチ、写真、コラムの配置や意味に凄く悩みました。
全体のバランスとデザインの統一を考えた結果、このような配置になっています。確かにインパクトを持たせるには、もう少し強弱を付けた方が良いと思います。アドバイスを今後のBlog作りに参考していきたいと思います。
■ mackeyさん>
朝明けの高桐院は、静寂に包まれた素晴らしい雰囲気を醸し出しています。
一度、誰も居ない朝の参道を楽しんでみて下さい。
ひょっとすると、唐門が開いているかもしれません^^
■ yama@mさん>
ヤバイ。高桐院参道、言葉にできない美しさ。
「素敵なアプローチがある住宅は素敵な建築」
多くの建築家が、アプローチの重要性を本に書いていますよね。納得^^
投稿: アツマサ | 2005.07.27 22:48
京都から戻りました。
観光に割ける時間は少なかったのですが、
瑞峯院と高桐院、バッチリ観てきました。
でも観てきたのが25日だったのでこちらのブログでの予習が出来ず、ちょっと残念です(笑)
高桐院は緑が深く、参道にいつまでも佇んでいたいという気持ちになりました。
閉館前の時刻でしたが、苔の庭を前にお抹茶を戴けたのが嬉しかったです^^
もう1度、今度はもっとゆっくりとお邪魔したいと思う場所になりました。
京都にはまだまだ素敵な場所がたくさんあるのでしょうね^^
引き続きこちらで情報収集したいと思ってます!
投稿: 深憂 | 2005.08.07 12:31
■ 深憂さん>
京の旅、充実したトキを過ごせたようで何よりです^^
高桐院の記事が間に合わず申し訳ありません。
京都には、まだまだ素敵な空間があります。また京都に遊びにきて下さいね^^
投稿: アツマサ | 2005.08.14 21:35
とても綺麗で、また京都に行きたいと思いました。また来ます。
投稿: jyo | 2005.09.26 17:06